捨てる勇気

いま憧れている人は、と聞かれたら、
小島よしお
と答える。
そんなの関係ねぇ!と周囲の雑音を吹っ飛ばせる強さがほしい。

やりたいこと、というかどうありたいか、どう生きていきたいかといった意志が、自分にはない。ないというより、先生によれば、あるんだけどそれが周りの目や評価に打ち勝てない程に弱くなってしまっているということらしい。
ふつうの人は、とか周りのみんなは、とかがどうやら口癖のようだ。確かにやりたくないことや嫌いなことはあるんだけど、そういう主体的に捨てる気持ちよりも、できない、なれないというpassiveな気持ちがいつもセットであってその方が強いのだ。周囲に迎合する生き方に対する反発は中高の頃からあって、本来は媚びずに生きていきたいはずなのに、何故か人気を気にしてしまう。


「やらなきゃいけないこと」を皆が普通にこなせているのは何故か。いやいやでもやれるのか、やりがいを見いだしているのかどっち?と尋ねたら、それは両方あって、どちらがというより「いやなことを抱えられる力」なんだそうだ。そしてそれには「ありたい自分」が不可欠で、たとえば私生活を充実させる時間がほしいから仕事はちゃっちゃと片付けるとか、仕事の中でもこういう面が好きだから他が嫌でもがんばるとかいったふうに、やっぱりまず自分が何を人生の中で実現したいか、そういう軸をちゃんと持たなければいけない。
それを今、見つけないとこれから生きていけない。とりあえず他人はほっといて自分を守るぞ!くらいでいいと言われた。